在宅死



A どこで死にたいの?
Q いきなりなんてことを言うの、気分悪い。それは終末期をどうする、ということ?
A 病院死か自宅死かどちらを選びますか?
治らないこと分かってる老衰だとか、ガンの治療が終わり残りの時間を過ごす時も、病院の方がいいですか?
Q そりゃあ、家族のいる所、住みなれた自宅で、心おだやかに、なごやかに、川を渡る方がいいわねぇ。
だけど難しいんじゃないの?
A まったくの一人、独居老人でも、役場がセコム(?)をかけて24時間見守ってくれます。介護ヘルパーも来てくれる、
日赤には訪問専門の看護師さんが5人もおり、夜中でも来てくれます。
ケアマネージャー(計画を立ててくれる)包括支援センター(介護の相談)。
在宅支援診療所の先生は24時間体制ですので、安心して終末をむかえられます。
Q ガンの末期は激痛におそわれるらしいから、入院しなくちゃいけないだろうね。?
A 麻薬のモルヒネも、最近は貼り薬ができたので、冷たい病院でなく、暖かい自宅で痛みを抑えられます。
これを「緩和ケア」といいます。
Q 植物人間になったり、ひどい痴呆になって入院させられたまま、見込みもないのに生き延びを強制される。
無駄な点滴、鼻の穴から、さらにはお腹に穴開けてチューブをつっこみ、栄養をぶち込まれる。
強制的に人工呼吸器をつけられる。こまるよ。なんとかしてもらえんかなぁ。
A ダメです。外国と違って日本人は、餓死させるのはかわいそうだと考えてしまい、無駄と思われる水分・栄養補給をついしてしまうのです。
本人が望んでもいないのに、ついしてしまうのです。
Q じゃあどうすればいいのよ。無駄なことしてもらってもなんにも有難くないよ。
A 人はいつ倒れるか分からないので、元気な内に、病院死か自宅死かをきめておいて、判断をまかせる人もきめておく。
ちなみに上片桐診療所は、在宅支援診療所としての体制を組んでいます。
そして川を渡りきるまでちゃんと見届けることを「看取る(みとる)」といいます。

 

 

 


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